SF小説で書かれたもので実現したものを見ているとある法則があることがわかります
当時は夢物語でも一旦物語として共有されたら遅くとも100年後くらいには実現されるということです
今SF小説を書いておけば100年後には実現する可能性があり
もし寿命を伸ばす技術が発展すれば自分の発想の実現を目の当たりにできるかもしれません
なんかはてな匿名ダイアリーを見ていたら今考えている問題に近い例え話があったので紹介します
押すと5億円貰えますが触られると苦しんで死をもたらす小人が時速6kmで追いかけてくるボタンの話です
小人を人間の寿命だと個人的には解釈しています
5億円を使っていかに小人から逃げ切るのかということと5億円を全て失っては意味がないので5億円の損失をいかに減らすかが問題のキモです
時速6kmの小人ですから多分自転車でも一応逃げれますが
障害物を全て無視してきますし物理的な影響を一切受けないので距離を取るしかないです
早く移動できて費用がそこまでかからない乗り物で距離を取るのが正解ですが
待ち時間がある乗り物だと待ってる間に追いつかれそうですね…
飛行機とかで一旦海外に逃げればかなり時間は稼げそうですが…
小人から逃げ切るアプローチは二つあります
一つ目のアプローチは最初のうちは小人から常に安価な手段で逃げるようにして5億円の大半を投資に回して資産をもっと増やすようにすることです
常に時速6kmで追いかけているので自転車で逃げることも可能です
小人の位置を把握しているなら睡眠を取って休みたい時は電車に乗って距離を取りながら寝たり
この距離ならしばらくは追い付かれないはずの場所で睡眠を取ります
小人との距離を常に把握することが重要です
位置の把握さえできれば時速6kmなので逃げることは容易です
小人は壁抜けができるので時速6kmでも直線距離で移動してくることを頭に入れておかないといけませんが…
もう一つのアプローチは資産を20年くらいで増やしたらごく短時間である地点からある地点まで長距離を移動できる乗り物を作ることです
最近実証実験に成功したハイパーループがその一例です
人間は移動に1日1時間程度平均で時間を使っていると言われていて
1日1時間なら40年で608日も移動で失っている計算になります
移動時間を圧縮できればその分時間ができて人類の活動が早くなりさまざまなことが予想以上に早いスピードで進んでいくはずです
例え話から色々考えましたが寿命の具体化って話なら触られると死ぬ小人はなかなか悪くない発想な気がします
ちなみに今考えている問題は
自分の寿命が終わるまでにいかにして人類の文明を加速させるか?
です
話が変わりますが
SF小説というよりはSF漫画の話になります
パンプキン・シザーズという漫画の14巻で似たような話はあって
カウプランという一人の天才の数々の発明によって中世の文明レベルから近代の文明レベルまで50年くらいで文明レベルが発展した世界の話なんですが
物語に外連味を持たせるためなのか
カウプランは物語の舞台からはすでにいなくなっていてカウプランの天才性は他人の口から語らせるって形になっています
カウプランが文明を加速させた動機は物語の中でわかるんですが
天才が天才たる理由はよくわからないです
天才だからまだ世界に存在しない名無しの技術が頭の中ですでにイメージできていたみたいな説明がされてます
パンプキン・シザーズは個人的に漫画でやるには物語のテーマがちょっとデカすぎる気がしてます
漫画だから読者からしたらとてもわかりやすいけど作者からしたら小説のアウトプットの速度とは比べ物にならないし
一回漫画雑誌に掲載してしまったら修正がきかない
単行本に一回なったらもっと修正がききません
休載が長引いてるのは作者がこれまで物語の流れに色々と納得してないからじゃないかと睨んでるんですが…
物語の紡ぎ手は天才じゃないから世の中で天才と呼ばれる人の思考を理解することは難しいけれど
何回も天才の思考を理解しようとして思考の反復を繰り返せばほんのちょっとは理解できるだろうから
物語で天才を出す意味はたしかにあるんですが
パンプキン・シザーズは漫画でこの内容をやるのはあまりに無謀なだな…と思って読んでます
でも小説だと漫画より読者がかなり減るから作者が漫画という媒体を選ぶ理由はよくわかります
でも小説だったらもし駄作になったら次の作品に活かせばいいわけで
漫画家は人生の大半を一つの作品に費やすので大変だな…と思います